教師の秘密

教師の秘密

「キンコーンカンコーン」と生徒の登校時間を知らせる鐘がなったため、私は職員室のロッカーに向かった。
同僚の先生、「今日は先生が、テスト用紙を管理する当番なの?」
私、「そうなんだよ」
同僚の先生、「テストは午後からですよね?」
私、「そうなんだけど、初めての当番だから午前中に1度確認しておこうと思って」
同僚の先生、「先生、カギは?」
私、「持ってるじゃない」
同僚の先生、「そのカギ、職員室のロッカーのカギではないですよ」
私、「えー!?」
シマッた。
同僚の先生、「もしかして、カギを間違えて持って来た?」
私、「あー、どうしよう?」
同僚の先生、「教頭先生に言ったほうが良いんじゃないですか?」
私、「車を見て来るから、他の先生には黙っておいて」
同僚の先生、「分かりました」

車を停めてある駐車場に向かう途中
女生徒、「先生、何をしてるの?」
私、「ちょっとね」
女生徒、「ねえ、先生」
私、「悪い、急いでいるんだ、後にして」
女生徒、「先生!」
生徒を相手している余裕はないため、走って駐車場へ行くと、車の中にホテルのレシートがあるのを発見。
もしかして、ホテルに職員室のロッカーのカギを忘れて来た?
どうしよう、そのホテルに連絡したくても、そのホテルはカップルが利用する特殊なホテル。

困っていると、先ほどの同僚の先生がやって来て、「スグ来てくれる鍵屋さんが見付かりました、どうします?」
教頭先生には絞られたのだが、鍵屋さんが速攻で来て職員室のロッカーを開けてくれたため、テストは遅れずに済んだ。
テストを終えると
女生徒、「先生、私のカバンの中にカギが入ってたよ」
どうして女生徒のカバンの中に職員室のカギが入っていたかは、女生徒と私の秘密。

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